
KSRⅡ (B6) 80cc
KSRⅡ@104号 バックステップ装着
2017.6.20
KSRⅡの純正ポジションは非常に楽チンであり、気軽に乗るのに何も不都合はない。
そう・・・気軽に乗るのなら。

コイツのノーマルポジションは非常に地面から近いところにある。
12インチ車なので殊更にそう感じる。
所有するNチビたちと比べて、それはそれは高いハンドル、それはそれは低いステップなのである。
振り回しやすさ抜群であるのだが、思い切って振り回すとすぐに爪先が地面に擦れてしまって些か調子が狂うのである。
かと言って、巷に溢れるコイツ用のステップキットを調べると・・・
純正ステップ取り付け部に装着し、ブレーキペダルもシフトペダルも純正を使用継続、ただステップ位置だけ上方へと動かされるものがほとんどであった。
――― これでも機能は果たすのかも知れんね・・・でも個人的に見た目が好きになれんやわいね・・・ ―――
104氏は出来ればブレーキペダル位置もシフトペダル位置も任意に前後に動かしたいと思うらしい。
何より、可倒式のままの不格好な嵩上げステップバーにはお世話になりたくないようだ。
通常、バイクのステップ交換においては、バイクを地球に着地させたままで行えるものである。
しかし、上記の104氏のワガママ要望をコイツに施す場合、
それを満たすために104氏が選んだ製品では、ピボットシャフトまで入れ替える必要が出てきたのである。
嗚呼素敵、なんだかGPZ900Rのステップ交換みたいではないか(さすが川崎?)。
今回、104氏がその機能美に惚れ込んだ製品はスパイラル製のバックステップキットであった。
――― うむ、KSRを離陸させるんよ! 簡単に持ち上げれそうで、・・・・うぅぅ・・・持ち上げようとすると結構重いやわいね ―――

本当は右に僅かに写る黄色いケースにKSRを載せる予定だった104氏である。
リヤカウルまで外してフレームしっかり持って持ち上げれば何とかなったと思われるが、
面倒臭がりの104氏は小さな台をガレージで発見し、そいつにチョコンとKSRを載せた。
――― 以前、ジムニーの屋根を洗うのに購入していて高さが低すぎてまったく使い物にならなかった台(980円)がついに活躍したんよ! ―――
この様に載せると、リアタイヤが 0.5mm 地球から離陸する。
カーマホームセンターのDCMブランド980円の台、なかなかいい感じである。

純正ステップバー、純正キックペダル、純正ブレーキペダル、純正シフトペダルをまず外すのである。

何やかんや言っても約20年落ちのバイクである。
ピカピカにされ愛されて飼育されているKSRも世にはいるだろう。
しかし、その手の所有している御方は愛しのKSRをまず手放さないと思われる。
一生懸命状態の良さそうな個体とのご縁を探していても限界はある。
104氏と巡り合ったコイツのご縁、しあわせであって欲しいと心から願う次第である。

各部の錆は出ているけれど、致命的な腐りはない。
――― 2st特有のベタつきというか・・・フレームにオイルっ気があって末端の錆が本体に悪さしていない感じやわいね ―――
オイルをまき散らし走る2st、鉄フレーム車、大好きである。

スプロケットカバーも交換必須である。
エンジンマントボルトをステップ取り付けに利用する為である。

チェーンルブを使わず、オイルでチェーンをメンテする信条の104氏。
しかし、この部分が今回キレイなのは、このエンジンを腰上から腰下までオーバーホールした際にしゃぼん玉さんがキレイに掃除してくれたからである。
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【このKSRを迎え入れたとき、ミッションオイルドレンの雌ネジ溝が傷んでいてオイル漏れが発見された。
このオイル漏れ以外は滅茶苦茶快調のコイツだったけれど、どうしてもオイル漏れへの簡易対策は嫌だった104氏。
ヘリサート加工するか、ケース交換するか?などと対策に頭を悩ませていた・・・
この時点でこのKSRは約15,000キロ弱走行。
プロメカニックには
『このままオイル交換の度に液体パッキンなどで簡易漏れ対策し使用して、エンジン腰下開ける時が来たならその時にネジ穴修正がいい』
と言われたけれど、まだ新品のクランクケースが川崎から出ることを知り、フルOHを決意した104氏。
――― エンジン腰下いつ開けるの? うむっ!今でしょ?!
コイツのエンジンはクランクケース新調(ドレン側)して、
ベアリング全部新品交換(コンロッドベアリング含む)して、
ピストン新調(悪名高き桜ピストンではない)して、
後に退けない仕様なんよ・・・ ―――
譲っていただいたご縁から、と104氏は言うが・・・良くも悪くも のめり込み過ぎるのは104氏の常である。】
(だからサイトの運営が成り立つのであるが・・・)

今回ピボットシャフトのボルト座が座る部分に剛性補強を兼ねたアルミプレートが装着されるので必然的にピボットシャフトの長さが足りなくなる。
そのため少し長めに設えられた交換用ピボットシャフトがバックステップキットに付随してくるのである。

サクサク作業を進める104氏。
小さいバイクは気軽に弄れるから楽しいのである。

エンジンマウント部に高低差を埋めるカラーを入れて、ピボットボルト座り座部位とツライチの補強用アルミプレートを装着する設計。

異種間金属面や、摺動部へのグリスアップを行う104氏。
(キャリパー整備時とは違い始めからガレージにいるためグリスが手元にあるのです)

シフトペダル側。
こちらもエンジンマウント部とピボットボルト座り座部の高低差をなくす部品で・・・

高低差は埋まらないw
ここら辺は川崎だからというよりも、製缶加工の一般的な公差からみると致し方がない部分である。
カラー寸法ショート方向での対応になる(こっちの方が楽)。

先刻御承知のズレなので予め仕入れておいた2mmほどのシムをエンジンマウント部に追加する104氏。
このシムは敢えて鉄製にした(フレームと同素材)。

――― うむ、寸法バッチリ気持ち良しやわいねっ!!! ―――
本当はシムで間に合わせず、鉄素材でこのカラーシャフトごと旋盤加工で作製しようとした104氏である。
でもそれは流石に面倒臭いので筆者がやめさせた。
104氏は自分のマシンを弄る時、いちいち局部的に阿呆な部分で神経質にこだわるので非常に作業が遅い。

ピボットシャフトの上下に見えるネジ穴部にステッププレートが付く構造のこのキット。
KSRになんとかして(なんとしても)レーシーなバックステップをボルトオンで装着出来る製品を作ってやるんだ!っていう開発者の熱意を感じる。
――― 一目で惚れたんよ・・・値段とか関係なくコイツが良かったんよ俺 ―――
そういう(勝手に感じるだけかも知れない)開発者の熱意に非常にコロッといかされる104氏(笑)

ブレーキペダル側。
ブレーキぺダルも、もうここにしか入らんでしょ?!って構造で非常に104氏の好み。

締め付けトルクの管理にはうるさい104氏。

確認確認。

きっかり 63.7N・m では締め止められないけど、入力値は几帳面に換算設定する104氏。

スプロケカバーの画像右上部分がエンジンマウントから迫り出すようになったカラーに思いっきり干渉するのです。
なので・・・

――― ぶった切ったったんよ! ―――

――― 非常にカッコイイやわいねっ! このステップ嗚呼素敵っ!!! ―――

――― 滅茶苦茶カッコイイんやけど、純正キックペダルが思いっきり干渉するんよ・・・ ―――

シフトペダル側も素敵な仕様。

――― さぁ、キックペダルをなんとかしなければいかんね・・・ ―――
このままでは押し掛けでしかエンジンが掛けられないのである。
どのようにキックペダルが干渉するかというと・・・

純正キックペダル装着時にキックしようとすると・・・

(゚Д゚)ノ ブチ当たる。
――― RZ250(4L3)乗ってた時を彷彿させる仕様やね・・・RZはステップ跳ね上げてからキックしてたんよ。
・・・でもコイツは可倒式ステップじゃないやわいね・・・ ―――
仕様がないので・・・

この純正キックペダルを・・・
捻じ曲げる!!

――― アクロバティックなカタチやわいね (゚∀゚) ―――
そして取り付ける。

――― おおっ、取り付けてしまえばとっても収まりがいいやわいね! 純正チックなんよ ―――
キックする時はこんな感じにステップから逃げるのである。

めでたし 、 めでたし 。
おわり。